2005-06-09から1日間の記事一覧
ようやく森岡浩之の本にたどり着く。星界シリーズをまとめて図書館で借りてきた。思わぬ事態により図らずも星間帝国の貴族となってしまった主人公の少年が巻き込まれる冒険を描いたスペースオペラである。早速第一巻を読み終わった。作中に帝国で使用するア…
大学SF研の読書会で『神狩り』が取り上げられたことがある。推薦したのは俺である。SF研の同期に哲学科で分析哲学を専攻している奴がいて、『論理哲学論考』のハードカバーをいつも小脇に抱えて持ち歩いている彼が、冒頭でヴィトゲンシュタインが思わせぶり…
『神狩り』の30年ぶりに書かれた続編である。前作を初めて読んだのは俺が中学生の時、ちょうどSFを自覚的に読み始めた時期だった。自分を取り巻く世界に関する知見に飢えていた青臭い小僧にとってSFというジャンルはまさに驚異の世界で、新鮮な物の見方や考…