新井素子=SF作家。

2月8日の記事:「SFマガジン」2003年7月号。”を検証しようと思い資料を当たってみた。やはりどうも見つからない。
その代わり、新井素子の作家としてのアイデンティティがどの辺りにあるかを語っている箇所を示しておこう。そこに書かれているのは、SF作家であることへのこだわりである。

まるまる新井素子』P.196「少しばかりは明るい明日」より。(談話)

 あたし、やっぱ、ジュニア作家ではなくてSF作家なんだ、と本人は思っていますので、そのへんはこだわりたいです。年に一回か二回は、SF専門誌に出たい。

『チグリスとユーフラテス』単行本版「あとがき」P.500より。

 星さんのおかげで、私は、SF作家としての第一歩を踏み出すことができました。
(中略)
『星さん、私、ここんとこずっとホラーっぽいお話ばっかり書いてましたけど、今、久しぶりにSFだって自分で思う奴、書いているんです。今の私のできるだけのSFなので、ぜひ、ぜひ、星さんに読んでいただきたいんです』
 それが、このお話です。

SF Japan』[MILLENNIUM:00]P.31、第20回日本SF大賞受賞の言葉「肩書きはSF作家」より。

 私、大抵の場合、肩書きは”作家”ってことになっています。勿論これで正しいんですが……ただ、私本人に一言、「肩書きはどうしましょう?」って聞いていただければ、”SF作家”って答えてます。

特にこの「受賞の言葉」には研究者は注目しておくべきである。研究者て。

上記が三村美衣の脳内で先の文章に変換されているという可能性はあるだろうか?