久美沙織『新人賞の獲り方おしえます』。

タイトル通り、作家を目指す人のためのハウツー本。新井素子の名前が登場している。
「第二回 長編の書き出し」の章の「本日の課題……主人公をさりげなく紹介する」の脚注(P.84,85)に下記の文章がある。

新井素子先生以外の人が、新井素子先生と同じ手を使うのは、ルール違反ですよ。
「あたし、ヤマザキナオコ、十七歳、うっわー、ごめんネ、今、ちょっとドタバタしてるから、あとでちゃんと説明するね!」
 って、あのパターン。あれは、新井さん以外のひとは、けしてやってはいけません。人の作品の、楽そうなとこだけイタダくというのはね、これは、ものをかこうという人間のカザカミにもカザシモにも置けません。新井さんはひとりで十分です。

もう一冊、久美沙織で。