「ぬいぐるみさんとの正しい付き合い方」。

ひでおと素子の愛の交換日記4』を読んでいたのはエッセイ「ぬいぐるみさんとの正しい付き合い方」の初出誌をチェックしていたからである。連載されていた「SFマガジン」を調査している。連載4回と番外編が掲載されていたのである。

  • 第1回――1985年2月号
  • 第2回――1985年3月号
  • 第3回――1985年4月号
  • 第4回――1985年5月号
  • 番外編――1985年7月号

3回連載の予定だったようだが、結果として4回になった模様。好評につき掲載された番外編は読者からの質問に新井素子さんが答えるという形式のエッセイ。で、これが『ひでおと素子の愛の交換日記4』にも収録されていない。他のエッセイ集にも未収録なので見逃しちゃいけない。
新井素子関係としてはエッセイと並行して新井素子作の千羽鶴プレゼントが行われている。30名に当たるってんだから合計で3万羽ですよ。すごい。このプレゼントは第3回となっているのだが、第1回と第2回がいつだったのかが思い出せない。確か新鋭書き下ろしSFノヴェルズの『・・・・・絶句』出版時にやはり「SFマガジン」誌上で千羽鶴プレゼントが行われていた記憶があるので、たぶんあれが第1回だと思う。根拠はない。う〜む、この辺りの「SFマガジン」は買ってたんだけど、中2から高3までのものを大学進学時に実家に置いていったら父親が全て廃品回収に出してしまったという苦い思い出があるのだ。買い直したいとは思いつつも、なかなか忸怩たるものがある。あれが残っていれば調査ももう少しスムーズに行くものを。
ついでにもう少し「SFマガジン」で新井素子絡みの話をすると、この連載の初回が掲載された号の「てれぽーと」という読者の投稿コーナーに新井素子が好きだっていう14歳の受験生女子の投稿が掲載されている。「新井素子姫」「素子姫」なんて単語が「SFマガジン」に載っている。時代である。彼女はSFを読み始めて4年、「SFマガジン」を読み始めて半年になるんだそうだ。昔はこういう「SF少女」ってのがいたように思うのだが(いや直接の交流はなかったのでただの印象なのだが)、今はもう絶滅してしまった種の生物なんでしょうかね。