素子さんの受難。

id:otokinoki氏の「乙木の樹(記)」5月13日の日記より。

ちなみに女性行員の名前が素子という。ちょっと手元に資料がないので名字を忘れた。たが「草薙素子」でなかったのは確かだし、そそのかした共犯者の男の名前が「バトー」でもなければ、それを追った警察も公安9課でないのも確かだ。

この人の名字は伊藤と言って、当時もの凄く話題になった事件だった。どれくらい話題になったかって、新井素子さんが「彼女のせいではないンだろうけど、モトコさん」なんてタイトルのエッセイで嘆いているくらいである。「素子=名字が伊藤」というコンセンサスが当時の日本には形成されていたのが判る。
中学の教室で新井素子の文庫本を読んでいた時のクラスメートとの会話が蘇る。
「何の本読んでるだ? ちょい表紙見せてや。……え、伊藤素子〜?」
新井素子だよ(怒)」
冗談じゃなくてこんなことが何回かあったものである。
全国の素子さんはいろいろ大変だったんじゃないかと今さらながらに同情する次第。