メモ:魔の鍋島空域。

「空域」より「宙域」にした方がSFっぽいがそれはそれとして。

「この辺には、そんなに船はとんでないよ。たまに猫の幽霊がでることはあるけど」
「猫の……幽霊」
 さっとレーダー係さん、顔色かわる。
「そう。あれ、知らないの、あんた。有名な話なんだぜ。この辺、魔の鍋島空域っていって、化け猫の産地なんだ」

カレンダー・ガール』P.129より。
よくもまあ即興でこんな大ボラ吹けるもんだ。笑った。「鍋島」て名詞が唐突に出てきて、昔は何のことか判らなかったが今なら判る。由来は佐賀・鍋島藩の化け猫騒動である。こんな映画もあるんだな。

大林宣彦入江たか子の化け猫映画の大ファンで、ご本人も娘の入江若葉も彼の映画に出ている。入江たか子? という人には「時をかける少女」の深町くんのおばあさんを思い出して頂きたい。
鍋島藩は『葉隠』を著した山本常朝の仕えていた藩であることでも有名。