コバルトシリーズ「SF&ノンフィクションフェア」
『小説ジュニア』1980年11月号に広告が掲載されている集英社文庫コバルトシリーズのフェアである。書き出してみよう。
- 異次元への旅――SFの本。
- 真実を考える、ノンフィクションの本。
SFのフェアが組まれてるってのも今となって考えれば凄いことだ。「SF」というのが売り文句として通用した時代の話である。SFだけで25冊のラインナップが組めるというのも驚き*1。『 』の外に書いてあるのはサブタイトルというか、コバルト本のタイトルの横に小さく書かかれているあれである。
新井素子の『いつか猫になる日まで』がラインナップされている。当時はまだコバルトからはこれ一冊しか発売されていなかった。ちなみに初版で\280である。安い。当時でもこんなに安い文庫はコバルトかあとは新潮の薄い奴しかなかったように思う。
この中で読んだことがあるのは『青いテレパシー』、『ねこひきのオルオラネ』(いい話なんすよ)、『いつか猫になる日まで』、『幽霊から愛をこめて』の4冊。ノンフィクション部門*2は全く読んでいないが、奈良林祥の名前を見ると、江口寿史『すすめ!パイレーツ』で奈良林ネタが頻繁に出てきたのを思い出す。「奈良林満次の愛と性の相談室」とか、試合中に犬井さんがラジオで奈良林祥のラジオ番組を隠れて聞いてた、とか。