ギリシャ勝つ。
EURO2004はギリシャの勝利で幕を閉じた。守備をしっかり固めた上で、セットプレーなどの少ないチャンスを確実に生かす、という弱いチームが強いチームを相手に戦う見本のような勝ち方だった。全部の試合を見たわけじゃないから戦術について判ったような口をきくのも面映ゆいのだが、サッカーの質について高望みをしない、勝利を得るための現実的な取り組みは個人的に決して嫌いではない*1。
世界ランクが比較的下位のチームでもやり方によっては勝てる、というこの事実は世界のサッカー界に影響を与えるのだろうか。例えばJ2の下位に低迷するチームのフロントや現場やサポーターはそれぞれ何らかの衝撃を受けたんじゃないかと想像するのである。ジュビロ磐田出身監督が指揮を執る2チームの方向性に何らかの変化は出るだろうか。確信的に守備的なサッカーを指向しない柳下政権下のコンサドーレ札幌はまだしも、混迷を続ける山田政権下の湘南ベルマーレにはあれがひと筋の光明に見えたんじゃないか、とか短絡的に邪推してしまうのだが。