図書館へ行く。

『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』巻ノ三が入っているかと思って町の図書館へ行った。発売されたのは8月後半だが、新刊書籍は図書館にすぐに入るわけではないらしい、と本で読んで知ったので間を置いてみたのである。
館内の端末(タッチパネル式)で蔵書を検索してみると、ちょうど「貸出可」となっている。これはラッキーと日本人作家の棚や新刊棚を探してみるが、ない。カウンターで聞いたら、この本はちょうど今日入荷したばかり、しかも予約済みであるとのこと。あ〜俺って出遅れてたのね、とちょっとがっかり。
しかし「この人、読むの速いから予約しといたらどうです?」と館員の人が勧めてくれる。借りる→返すサイクルまで覚えられているとは、先約の人は利用頻度が高い人なんだろう。せっかくなので予約することにした。話の途中で巻ノ四がそろそろ発売なんだよね〜とこぼしたら、そっちも予約を入れておけば入ったらすぐ読めますよとまたお勧めされる。そりゃあうれしいよなあ、と言われるがままにそちらも予約してしまったのであった。スーツに合うネクタイを勧められるのはうんざりするが、こういうお勧めは大歓迎である。
電話が来るのを楽しみに待つのである。