夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』巻ノ四。

一気に読了。ド傑作を読んでしまった……としばし放心した後あとがきを読めば、作者自身が「ど傑作」と言い切っていた。もう仰るとおり。参りました。全面的に賛同する。大げさな物言いは読み終わったばかりでいささか興奮しているからである。しかし、これは現在ただ今の正直な気持ちであるので誰はばかることなく言ってしまうのである。絶品である。心は遙か大唐帝国の都、長安へと馳せている。