小松左京『SFへの遺言』。

読了。図書館で借りた本。小松左京石川喬司森下一仁らがSFについて語った対談集。小松左京の口から日本SFの歴史、SFとの関わりが語られており、興味深い。戦後の世界史、日本史の一断面といった趣もある。
本文中ではブルドーザーにも例えられているが、小松左京という人のパワフルさがこの本を読むとよく判る。作家活動だけでなく博覧会のスタッフを務め映画の総監督を務め*1、興味の方向が多岐にわたっているのが凄い。
資料的価値も高く、これはちと手元に置きたい本である。古本で捜してみるか。
新井素子関係の内容については、http://motoken.na.coocan.jp/tojo/book/taidan/yuigon.htmlに掲載した。

*1:出来た映画が「さよならジュピター」である。