「てくにか」その後。

S-Fマガジン』2005年1月号では矢野徹の追悼特集が組まれており、交流のあった人たちが追悼文を寄稿している。その中の「マスターとのお別れ」と題した高千穂遙の文章に「てくにか」の消息が書かれていた。

あれから十四年、インターネットの時代になり、COMP-NETは消滅しました。しかし、「てくにか」は消えていません。いまでもメーリングリストの形で続いています。

「てくにか」とは新井素子さんが「夢日記」と「痛い話」を発表していたパソコン通信のBBSの名前だ。高千穂遙が「おぢさん」というハンドルでマスターをしていて、その招きで新井素子さんも参加したと『もとちゃんの夢日記』のあとがきと高千穂遙による解説に書いてある。
まだPCを持っていたなかった当時の俺は、『夢日記』と『痛い話』を読んで、このBBSのことがうらやましくて仕方がなかったものである。
BBSは消えたけど、メーリングリストとして存続、か。まだ新井素子さんは参加しているのだろうか。