夢枕獏『新・魔獣狩り9(狂龍編)』。

読了。「あと三巻も書けば終わる」と書いてある。しかし、夢枕獏新井素子症候群の発症者であるので信用できるものではない。風呂敷は拡げっぱなしで一向に折りたたまれる気配なし。ならばそれに乗っかるだけである。
巻末の著作リストはファンにはたいへん嬉しい力作だ。他の作家の人もこういうの付ければいいのに。これを見て思い出したのだが、夢枕獏の著書でもやはり対談集は文庫になっていない。『場外乱闘である』(新井素子さんとの対談を収録)、『ガキのころから漫画まんがマンガ』、『只今、獏談中』の三冊である。対談相手の権利関係をクリアしなきゃいけないとか、いろいろ難しい問題があるのだろうか。うーむ。