昨夜の火事。

真夜中なのに外がバチバチうるさいなと思って外に出てみたら東の空が真っ赤になっていた。それでようやく隣の町内会のどこかが燃えていて、物の焼ける音がこちらの方まで聞こえてきたことが判ったのだった。すぐに同じ町内の親類から電話がかかってきた。火がうちの方角だったので心配したとのこと。うちより更に離れたそちらの方まで音は聞こえていたそうだ。
無事を伝えた後、野次馬根性を出して歩いて見に行ってみたら倉庫が盛大に燃えていた。延焼の恐れはないのか、隣の家の車なども避難せずそのまま置いてあるのがなにか異様な感じを受ける。消防団はホースで水をまいているが、周囲に水気がないので水源の確保に苦労していたようだ。付近の住人はそれを遠巻きに眺めている。俺もその中に混じりポケッとその光景を見ている。警察官はその野次馬連をカメラに収めている。放火だった時のための用心だろうか。犯人は必ず現場に戻ってくると言うからな、と刑事物ドラマで覚えた知識をぼんやりと思い浮かべたりした。火事なんて見たのは初めてのことなので、どうも現実感に乏しい。
寒いのでしばらくして帰って寝たのだが、朝になって確認したら一軒を焼いただけで済んだようだ。原因はまだ判っていないらしい。旧隣町でも今年になって不審火による火事があったらしい。とりあえず火の用心である。