「かんべむさし・新井素子のおしゃべりトリップ」。

新井素子さんが出演した「笑っていいとも増刊号」は一体いつ放送されたのか、それを突き止めようと朝日新聞の縮刷版を当たってみた。しかし番組欄にはゲストの名前などほとんどの場合掲載されていなかった。これでは調べることができない。他の資料に当たるより他はない。何を見れば分かるだろうか。テレビ版組情報誌のバックナンバーか。
放送日を調べている途中にいくつか新井素子さん関係の記事を拾う。驚いたのは『いんなあとりっぷ』誌*1の広告である。「かんべむさし新井素子のおしゃべりトリップ」というコーナー名が記載されている。今まで目にしたことがなかった情報だ。何だこれは!?
早速縮刷版を遡って調べてみると、約一年間に渡って続いたゲストを招いての対談コーナーだったようである。以下にゲスト名を記す。

1985年2月号に関しては広告中にコーナー名だけが記載されていてゲストが誰かは判らない。3月号にはコーナー名が記載されていない。それ以降は広告自体が掲載されていない。『いんなあとりっぷ』自体が休刊か廃刊となったのだろうか。*2また、ちょうど同時期にラジオの毎日放送で同名の「おしゃべりトリップ」という番組が放送されていたらしいのだが*3、そちらとはどういう関係だったのだろうか。
判らないことだらけである。

全くの余談だが、

1984年10月号には松任谷由実角川春樹の対談も載っているのである。タイトルは「私のテンションはムー大陸につながっているの……」。すっげー読みてーんですけど。

*1:いんなあとりっぷ社発行の雑誌。「いまを生きるキミの人生情報誌」がキャッチフレーズ。1978年4月号に短編小説「ずれ」が掲載されたのが新井素子さんの初登場である。星新一からすごい新人が現れたと聞いた編集長が受賞作も読まないまま原稿を依頼してできたのがこの短編だ、と星新一がどこかに書いていた。

*2:2005/03/04追記:1985年11月号に新井素子さんのエッセイが掲載されているらしい。ということはまだ発行されているようだ。

*3:ファンロード1984年6月号「素子姫の部屋」で投稿者が教えてくれている。かんべむさし新井素子が司会で、毎週土曜日24:45から放送されていたようだ。こちらも詳細は不明。「かんべむさしのホームページ」にこのラジオ番組の話題が少し出てくる。→「原稿以外の仕事