J1リーグ第1節、対横浜F・マリノス戦。
試合の時間は静岡で飲んでいたので、試合の経過も結果も何も情報を仕入れないように気を付けながら帰宅。深夜にNHKの録画を見る。
お互いの良い処を消し合いながら延々とグラウンドの展開が続くクラシカルなプロレスのような試合だった。テレビ桟敷の俺としてはミスしたら最期という緊迫した空気が張りつめる中固唾を呑んで組み合う選手達を見守るのみ。もう少し何かこう投げ技を出すとかロープへ相手を振るとか動きがあっても良いじゃないかとテレビの前でジリジリするのだが、選手は執拗にヘッドロックをかけたまま解こうとしない。事態を打開する手段はお互いに持っていないようだ。このまま61分いや失礼サッカーは90分だフルタイムドローかなあと覚悟した時である。まさかあんな事が起ころうとは。あり得ないにも程がある。それまでがあまりに重たい展開だったので、その反動で思わず腹抱えて笑ってしまった。「神の手」って本当にあるんだなあ。
もし逆の立場だったらはらわた煮えくり返って審判と当の選手は一生許さんとか息巻いていただろうし、超絶的にラッキーだっただけで勝ったという気もあまりしないのだが、とりあえずどんな勝ちでも勝ちは勝ち。有り難く勝ち点3は頂戴するのである。横浜とはもう一試合ある訳だし、磐田の今日の内容は誉められたもんじゃないだけに今度は圧倒して勝ちたいものだ。……それまでには前線でキープできなくても攻めることが出来るようになるですか?
福西やチームがこれを気にして変に萎縮したりしなければいいんだが。これもサッカーですから。こんな処で引っかかってる場合じゃないのである。戦いはまだまだ続く。
次の試合は9日の水曜日、ACLグループリーグE第1戦の対深セン健力宝(中国)戦である。アジアシリーズもいよいよ始まる。