本当のアウエー。

今日のスポニチに掲載された金子達仁の「春夏シュート」。「本当のアウエー序盤失点は許されない」と題されたコラムの中に明らかに認識不足な記述があった。

昨年のアジアカップで、日本のメディアは中国人サポーターのちっぽけなブーイングに「真のアウエー」と大騒ぎした。冗談ではない。アザディ・スタジアムで待ち受けるブーイングの凄まじさは、サンチャゴ・ベルナベウバルセロナを迎えるレアル・ファンのそれをも凌駕(りょうが)する。アーリア人特有の、腹の底から絞り出すような大音量のブーイングを平然と受け止められるのは、ローマ・ダービーを経験している中田英寿ぐらいのものだろう

金子氏は、イラン対日本戦が行われるスタジアムで1999年にジュビロ磐田アジアクラブ選手権の決勝を戦ったこと、大アウェイの環境の中ジュビロ磐田が勝利したこと、そのメンバーの中に現日本代表の福西崇史がいたこと、などたぶん知らないんでしょうな。金子氏が経験した海外での試合を凌駕する環境*1ジュビロ磐田の選手達はこれまでに戦ってきたのである。金子氏は海外経験が売りのライターなので日本人の海外経験の少なさを毒づくのはそういう役割なんだろうなと納得しているのだが、もっとJリーグのことを勉強しないとファンから足元を見られるよ。
まあ金子氏の思惑とは別に、その大アウェイでの経験は福西崇史藤田俊哉の口から他の日本代表メンバーにも伝えられたのではないかと推測される。恐るるに足らずですよ。
試合はいよいよ明日である。

*1:観客10万人超。しかも全員男。その内ジュビロ磐田サポーターは100人程度。入場時には石が降ってきたそうだ。サンチャゴ・ベルナベウ? はっきり言って甘いと思う。と見てきたように語る。