栗本薫『豹頭王の試練 グイン・サーガ第100巻』。

読了。珍しく我を忘れて弱々しく苦悩する豹頭王の姿を見ることが出来る。最後に北の豹と南の鷹がついに邂逅を果たすのだが、今更という気がしないでもない。グル・ヌーが消滅してしまった今、この二人が会う意味とは? 次巻以降に驚愕の展開が待っているらしきことがあとがきに書いてあるので、それは期待しよう。

100巻到達と言っても物語上で区切りがついた訳でもないから、予想していたよりもあまり感慨は湧いてこなかった。半ば惰性で読んでいるからさもあろうって感じ。最終巻が出た時にこそきっと何か感ずるところもあるんじゃなかろうかと推測するものである。
そうそう、100巻到達記念に家にあるグイン・サーガ全巻を文庫本収納袋に詰め込む作業を行った。外伝も合わせると120冊もありやがるので本棚の場所を取ることこの上無く、正直邪魔だったためである。めったに読み返す物じゃないから目に付くところに置いておく必要もないしなあ。収納袋は100円ショップで買った。一つの袋に20冊とちょっと入るので6袋で全巻収納完了。本棚に無理やり入れておくよりもこの状態で収納庫に入れておく方ががよほどスッキリしているし何かあった時にも取り出しやすい。もっと早くこうしておけばよかったんでないかい。
しかし作業中に気付いたのだが、無いのである。第1巻『豹頭の仮面』と第55巻『ゴーラの一番長い日』が。前に読み返した時に、たぶんカバーを掛けたままその辺に置きっぱなしにしたんだろう。そのまま部屋の中で行方不明になっていると思われる。今すぐ必要な訳ではないからいいのだが、1巻から順番に揃えた途中に抜けがあるのは非常に気分が悪い。ブンドル様風に言えば「美しくない」。捜さねば。