『いつか猫になる日まで』新装版、本日発売。

新井素子さんのコバルト文庫初登場作『いつか猫になる日まで』が新装版となって本日発売された。前の版が出たのは1980年だから、それから実に25年の歳月が流れている。俺が初めて読んだ新井素子さんの話がこれだったので、とても感慨深い。さる人へのメールにも書いたのだが、クラス会で初恋の女の子と25年ぶりに再会した時のような、嬉しいとか恥ずかしいとか照れくさいとか、そんな感情が交じり合って湧き上がってくる。
表紙イラストは四位広猫氏。作中でも章題として登場するたんぽぽが大胆に描かれており、薄い青緑と言った感じの背景との取り合わせがとても綺麗だと思う。いい表紙だな、これ。気に入った。違和感があるとすればもくずと背中合わせで座った水原誠だろうか。もっと小汚い奴だというイメージがあるのだが、こういうのが今風なんだろうということでこれはこれでとりあえず納得しておく。
今の若い人が読んでくれると嬉しいんだけど。