J1リーグ第12節、対大分トリニータ戦。

2-1で勝利。カレン、太田と若手がきっちり決めて気持ちのいい試合展開だったが、途中でマグノ・アウベスに一発やられ冷や汗をかいた。SBSではちょうどCMタイムでゴールシーンが映っておらず、CM明けは「大分放送をご覧の皆さん、マグノ・アウベスが一点差に詰め寄るゴールです!」という野路アナウンサーの緊迫した第一声から始まったのであった。前半の川口能活の好セーブがなかったら勝負は判らなかったぞ。能活エライ。それにしても太田のキレ具合はどうだ。ゴールに向かって右45度は完全に太田ゾーンと化している。あそこからだとすごいシュートを決めるな太田は。
で、また怪我人である。西が前半途中で負傷退場。大丈夫なのか。代わりに左サイドに入った船谷はリーグ戦初出場である。ユース出身だけにチームのやり方には慣れていたようで、左サイドでの名波とのパス交換は見ていてワクワクさせられた。ただ、やはり初出場で戸惑いもあったかプレイの判断の遅さや雑さをテレビ解説の桑原隆元監督に指摘されていた。西が長期離脱の場合はこのままスタメン起用される可能性もあるので、U-20日本代表に選出されるようにいいプレイを見せて欲しいものである。
この勝利によりジュビロは順位を5位まで上げ、このままリーグは一月半の中断期間へと入る。チームはだんだんいい形になっていただけに、この勢いを中断明けまで持続させたいところだ。怪我人も徐々に復帰してくるだろうし、これからがいよいよ本番であるのは試合後の名波のコメントの通りである。

順位は各チームだんご状態だから、勝ち点を一つずつ積み重ねるというのが一番大事だと思うし、もっと大事なのは休み明けに代表メンバー以外が全員そろうこと。

「全員そろうこと」という言葉にある含みを感じてしまう。試合後は大トシヤコールがゴール裏から起こり、藤田は何度も挨拶をしていた。あのコールは名波がゴール裏に要求したらしい。まだ移籍の話がどう転ぶか判らないからこそのアピールだろう。藤田もサポーターがどういう気持ちでコールしたのかは充分判っている筈だ。どうなってしまうのかなあ。
次戦は5月25日のACLグループリーグ最終戦、敵地ベトナムにおける対ホアン・アイン・ジャ・ライ戦である。この試合も第5戦と同じく若手中心で挑むのかも知れない。