森岡浩之『星界の戦旗I 絆のかたち』。

読了。図書館で借りてきた本。『星界の紋章』の後を受けて星間国家同士の戦争が広大なスケールで描かれるスペースオペラ。『紋章』の方は「スペースオペラ」と言う割には宇宙が主要な舞台になっているわけじゃないと違和感を覚えていたが、作者のあとがきを読むと実は『戦旗』が本編で『紋章』は外伝という位置付けなのだと。なるほど、納得である。おなじみの登場人物に加え新しい登場人物達も登場し、相手の隙をうかがいつつじゃれ合っているかのようなテンポのいい会話が頻出してノリがいいことこの上ない。作者も相当楽しんで書いているのではなかろうかと想像される。「惑乱の淑女」が期待通りの持ち味を見せてくれるのも個人的には楽しいのである。
すぐ次巻『星界の戦旗II 守るべきもの』へと進もう。