コンフェデレーションズ杯ループB第3戦、日本代表対ブラジル代表戦。
2-2で引き分け。この結果ブラジルと勝ち点は並んだものの得失点差により日本はグループ3位となり決勝トーナメント進出は成らなかった。あまり海外の試合を見ることのない俺の目にはブラジルのサッカーはまるで別次元のもののように映った。軽やかにしかも力強くピッチを駆ける選手たちに畏敬の念を感じずにはいられない。日本代表は最後まで諦めずによく闘い土壇場で同点に追いつく粘りを見せたが、引き分けでも決勝進出が決まる相手に対して後手後手に回った感は否めない。オフサイドを取られた加地のゴールは不運だった。しかしそれは言っても仕方がないことである。結果が全てとすれば上位進出を狙ったこの大会で予選敗退というのはミッションの失敗を意味する。世界の列強と対等に闘うためにはまだまだ足りない部分があると言うことだろう。それは決定力不足だったり、各上の相手につい腰が引けてしまうメンタル的な弱さだったり、追いつめられるまで何ら有効な手が打てない戦術面での発想の貧困さだったりするのかも知れない。U-20日本代表も然り。次にいい結果を出すための反省を怠ってはならない。
ジュビロ磐田勢では川口能活、田中、福西がフル出場。能活は勇気ある顔面ブロックで追加点を許さなかった。田中は最初の失点の場面でロナウジーニョと一対一で向き合った時に不用意にずるずると後ろに下がりすぎた感がある。それ以外ではよく守っていたと思う。福西はフィジカルの強さを遺憾なく発揮してブラジルの選手とも対等に渡り合い、体を張って敵の進撃を食い止めていた。後半のシュートチャンス、周りの選手にお膳立てしてもらい後ろから飛び込んで放ったあの強烈なシュートがせめて枠に行っていれば何かが起こったんじゃないかという気はするのだが。
コンフェデレーションズ杯とワールドユース、同時期に行われたこれらの大会で日本代表は最後に闘う気持ちを見せた。それが常態とならねば更なる飛躍は見込めないに違いない。選手にはお疲れさんと声をかけてやりたい。しかしこんなもんじゃ全然満足できないのは俺の正直な気持ちである。