読了。購入本。新井素子さんがエッセイ「読書の缶詰」で取り上げていたので読んでみた(→id:akapon:20050620#p1)。「身近な疑問から始める会計学」のサブタイトル通り身近な例を挙げて読者の好奇心をくすぐりながらやがて会計の話へと導いて行くという書き方が巧妙で、字も大きいから読みやすく、ぐいぐい引きこまれてページをめくってしまう。とても面白く読んだ。家電量販店に勤めていた時にここに書かれていたような売上、客数、単価、回転率、昨年比などの数値の計算はやっていたので*1、なじみが深かったのもさくさく読めた一因かも知れない。小難しい話はほとんど無いのに、会計学の常識を家計や個人に当てはめて見せたり、数字を読むセンスを解説してくれるなど、知的な刺激も感じる本である。ベストセラーになるのも判る気がする。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』,山田真哉,光文社新書,700円+税,ISBN:4334032915
*1:というかやらされていたというか。