C・S・ルイス『さいごの戦い』。

読了。『ナルニア国ものがたり』の第七巻で、ナルニアの消滅を描いた最終巻である。オチを読んでぶったまげた。この巻の解説を読むまでもなくこのナルニアの物語が新約聖書に描かれた事象をなぞっていることは明らかで、途中でその宗教臭が鼻につく場面もあるにはあったものの、巧みなキャラクター描写や語り口の面白さに惹かれてすんなり読み終えることはできたのである。しかしラストがこれか。天国を信じている人は発想からして違う。俺は天国も地獄も信じていない人なので抵抗を覚えたのだが、これは過剰な反応だろうか。うーん。ちょっと衝撃を受けている。