栗本薫『湖畔のマリニア』グイン・サーガ第104巻。

読了。なんとびっくりフロリー再見。『グイン・サーガ・ハンドブック3』で著者が予告した通りだった。しかもなんかミロク教徒になってるし。フロリーってミロク教徒だったっけ? と訝しみながら読んでいたら、登場していない間に宗旨替えしたらしい。
何巻のあとがきだったか忘れたけど、ミロク教徒が後になって各地で騒動を起こす、みたいなことが書いてあったような覚えがある。イシュトヴァーンを取り巻く人たちのミロク教徒濃度がだんだん高くなっているのは気になる処。
この巻では「風の騎士」なる新キャラが登場した。正体は不明であるが、彼が被っている仮面の描写をしつこく繰り返すのが怪しい。もしかしてもしかすると、すっかり忘却の彼方へ去ったと思われた「ゴーラの赤い獅子」その人であるか? いやまさかね。次巻以降の展開が少し楽しみである。
それにしてもマリウス君は相変わらず自分の欲望にだけは素直だな。友達にはなりたくないタイプだ。

あとがきに綺譚社のことが少し書いてあった。「ひでおと素子の愛の交換日記」の担当者であった秋山協一郎氏の所属する会社の名前である。ワセダミステリクラブのOBが作った出版社だったというのは初めて知った。現在もまだあるのだろうか?