『小説すばる』来月号に新井素子さんのショートショート掲載。

新井素子掲示板で恵さんから頂いた情報。『小説すばる』2006年1月号(12月17日発売)に新井素子さんのショートショートが掲載されるとのこと。集英社の公式サイト(小説すばる)で確認してみると、お正月特集第二弾のテーマが「犬」(来年の干支)で、「犬をめぐるショートショート」を各作家が競作するという趣向であるようだ。新井素子さんの他には津原泰水栗田有起柳広司佐藤哲也、小川勝巳の作品が掲載されると書いてある。
新井素子さんにとっては久しぶりのショートショートではなかろうか。1980年前後には四編*1を発表していたものである。その後は短編作品はあるものの、ショートショートはない。実に約二十年ぶりとなる*2
そう言えば、新井素子さんの作家デビューを強力に後押しした星新一は”ショートショートの神様”と言われた人物である。『pumpkin』の連載エッセイ「読書の缶詰」で高井信の『ショートショートの世界』を取り上げてたばかりでもあり、その本を「ホシヅルの日」に星新一の墓前に供えたエピソードも伝わってきている。
何か心境の変化があったのだろうか。ともかく小説の新作が読めるというのは無上の喜びである。雑誌の発売を楽しみに待つのである。

*1:「ずれ」「週に一度のお食事を」「チューリップさん物語」「眠い、ねむうい、由紀子」の四篇。「阪神が、勝ってしまった。」もそうだろうか? 言い切るにはちと自信がない。

*2:阪神が、勝ってしまった。」をショートショートに数えるにしても、発表されたのは1985年であるから約20年ぶりとなることに違いはない。