広川太一郎が主役の声を当てていた「洋画のコメディシリーズ」とは?

素研内「新井素子関連の判らないこと」のNo.7「広川太一郎が主役の声を当てていた「洋画のコメディシリーズ」とは?」より。

広川太一郎と言えば、ご存知『星へ行く船』シリーズのヒーロー、山崎太一郎氏の名前とイメージの元になった俳優/声優さんであります。
で、『星へ行く船』のあとがきにはこのように書いてあります。

中学生の頃、私が毎回欠かさず見ている番組に、洋画のコメディのシリーズ物がありました。別にストーリィなんてどうでもいいの。主役のふきかえの声が何とも素敵で。うわ、この声、いいなあ。しゃべり方もイントネーションもいい。で、以来、私のキャラクターの男性側主人公は大抵この声のイメージを元にして作られたものになったのです。

判らないのは、ここに登場する"洋画のコメディのシリーズ物"のことです。この作品は一体何なのでしょう。(『空飛ぶモンティ・パイソン』という説もあるようですが、それも根拠が不明です。)

空飛ぶモンティ・パイソン』という説がどこか(しまった、忘れた)に書いてあった。広川太一郎はパイソンズの一人、エリック・アイドルの声を担当していた。しかしその内容はスケッチという寸劇で構成され、主役もキャラクターも話ごとに変わる*1。すなわち広川太一郎が声を当てた人物がずっと主役を務める訳ではない。故に、この説は間違いである可能が高いのではないかと思っていた。
では、本当のところはどうなのか? これもまた推測でしかないのだが、もしかして『600万ドルの男』なのではないだろうか。
主人公スティーブ・オースチン大佐を演じたリー・メジャースの声を広川太一郎が当てていた。日本では1974年7月25日から、テレビ朝日で全61話が放送された。1974年に新井素子さんは中学2年生であったから、時期は合っている。
問題はこの作品が「コメディ」と呼べるかどうかだが、これはかなり微妙である。ただ、コミカルな演出は随所に見られたことから、かなり強引な言い方をすればコメディと言って言えないこともない。気がする。弱気である。
今の処、他に思い当たる節はない。どうだろうか。

*1:各スケッチに共通のギャグがない訳ではない。「まさかの時のスペイン宗教裁判!」とか。