田畑由秋+余湖裕輝『アクメツ』第16巻、第17巻。

第17巻は新刊だが、まだ16巻も読んでいなかったので一緒に買った。着々と遂行されたアクメツもいよいよ次巻でラストである。最初は物語の根底を成していたおちゃらけた雰囲気が終盤からマジになってしまう展開は江川達也の『BE FREE!』を思わせるが、相変わらず高いテンションを保ったまま転がり続ける話は予断を許さない。今回は無敵のアクメツの意外な弱点を突かれた形である。巨悪が動き出し周囲の人間を巻きこんでしまったこの局面をアクメツはどう乗り切るのか。楽しみにするのである。