『クロスワードハウス』2006年5月号。

新井素子さんの連載エッセイ「今日もいい天気」は第24回。今回のテーマは姪っ子の言動に一喜一憂する伯母夫妻の心情と季節のイベントにおける悲喜こもごもについて。自分の兄弟の子供(甥っ子や姪っ子)がかわいくて仕方がないというのは俺にも思い当たる節が多々あるので「ああ、そういうことってあるよなあ」と思いながら読んだ。しかし姪御さんが本当に「たぬき」の略で「たぬ」だと理解しているのかどうかは怪しいものではないかと思う。小さい子供の理解力は大人の常識を越えて不可解であり、こんなことが判らないのかと笑ってしまうことがある反面、よくこんなことが判るなあと驚かされたりすることもあるものである。彼女の場合はどうなんだろうか。