『ダ・ヴィンチ』2006年6月号。

6日発売の雑誌。「今月のなんでもランキング」のテーマは「そんな時は来てほしくないけれど…… ”明日世界が終わるという夜”に読みたい本”」。3位に新井素子さんの『ひとめあなたに…』、15位に『チグリスとユーフラテス』がランクインしている。「世界の終わり」という言葉から物語の内容を直接的に連想した結果と思われる。
ひとめあなたに…』が出版されたのは25年前。角川文庫に収録されたのは1985年で今から21年前である。現在では品切れ重版未定の作品が3位になる処が投稿者の年齢層を朧気に浮かび上がらせているのではないか、と思ったのだが、21歳の女性の投稿が掲載されていたりして意外にも読者の年齢層は幅広いことが伺える。
ちなみに1位は村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。「世界の終わり」と来ればこのタイトルがすぐに思い浮かぶのは共感できる。
9位に伊坂幸太郎という作家の『終末のフール』という作品が入っている。ブログの記事でよく『ひとめあなたに…』と比較する感想を目にする。地球の滅亡が自明となった時の世界を描いた物語らしい。図書館にあったら読んでみるか。