順位決定方法を再計算。

W杯における1次リーグ戦の順位決定方法が変更されていたんだと。全く知らなかった。

1次リーグ順位決定方法を変更 同勝ち点なら得失点差で

ニュルンベルク15日共同】国際サッカー連盟(FIFA)のヘレン広報は15日、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の規定で1次リーグの順位決定方法を変更していたことを明らかにした。新規定では、2チーム以上が勝ち点で並んだ場合は全3試合での得失点差、総得点の順に決定。それでも同じ場合に、当該チーム間の対戦成績で順位付けする。

FIFAが開幕前まで配布していた規定集では、同勝ち点の場合は当該チーム間の対戦成績をまず優先して順位を決定するとしていた。ヘレン広報は「出場している各サッカー協会にはことし始めに連絡したが、周知徹底していなかった」と述べた。

共同通信) - 6月16日1時24分更新

2002年大会までの決定方法に戻したということだ。なんで周知が徹底していなかったのか、なんで大会が始まってからこんな発表があるのか非常に釈然としないものを感じるが、そうなってるって言うんだから仕方がない。となると日本が決勝トーナメントに進出するための条件も若干変わってくるのである。再び考えてみる。
日本代表がブラジル代表に勝つこと、つまり勝ち点が4となることが大前提になるのは同じである。そして更にF組のもう一試合、クロアチア代表対オーストラリア代表の試合結果が……

  • 引き分けの場合
    • オーストラリア代表と勝ち点4で並ぶので、規定により総得失点差の多い方のチームが決勝トーナメント進出。得失点差が同じ場合は総得点が多い方。
  • オーストラリア代表勝利の場合
    • 勝ち点で及ばず日本代表の予選敗退が決定。
  • クロアチア代表勝利の場合
    • 勝ち点4で並ぶので、規定により総得失点差の多い方のチームが決勝トーナメント進出。得失点差が同じ場合は総得点が多い方。

となる。ここで考えられる日本代表に最も有利と思われるケースは、

  • クロアチア代表が1-0もしくは2-1で勝利、かつ、日本代表が2点差をつけて勝利

であるのは同じである。
昨日の記事(id:akapon:20060619#p1)と違うのは、クロアチアとオーストラリアが引き分けた場合に予選突破の可能性が出て来たことだ。で、その場合はどうなるかというと、現時点での得失点差はオーストラリアが0で日本が-2なので、日本はブラジルに3点差以上つけて勝たなければならない。仮にスコアが0-0だとしてもオーストラリアの総得点は3だから、それを上回るためにはやはり日本は3点取らなければならないことになる。1点以上の引き分けでは更にそれを上回る得点が必要となる。
可能性はより高くなったとは言うものの、難題であることには変わりない。ふ〜、きびしいねえ。