SEGAの対戦格闘ゲーム『ラストブロンクス−東京番外地』が発売になった。SEGA AGES2500のVol.24としてPS2に移植されたのである。最大の懸念であったリサのスカートの動きがアーケード版に近くなっていたので喜色満面である。率直に言ってうれしすぎ。
スト2ではザンギエフを使い、バーチャではジェフリーを使った大男フリークの俺が何故リサを使うのかと言えば、理由はそのスカートの動きに魅了されたからであるのだった。回し蹴りや投げ技などのアクションに合わせて翻る様に何とも趣があるのである。それまでの格闘ゲームでは感じたことのない心のときめき。それを彼女のスカートの動きに感じ、彼女を思う存分舞わせてみたくて、俺は彼女と共に戦うことを決めたのだった。我ながら気持ちが悪い文章だ。しかし本当だから仕方がない。彼女とは池袋で逢瀬を重ね、それなりの額を貢いだものだった。
ああ、それなのに。セガサターン版もPC版も、そのスカートの動きは全く再現されていなかった。固まったままひらとも動かない有り様はジオン軍のモビルスーツを彷彿とさせ、大いにがっかりしたものである。それから幾星霜、家庭用ゲーム機で拝める日が来るとは、いい時代になったものだ。
今となってはノスタルジー以外の何ものでもないと割り切って購入したつもりだったが、いざ始めると昔の感覚が蘇ってくるのが判り、かなり楽しい。惜しむらくは「このゲームはフィクションであり、実在の人物・場所とは関係ありません」云々のメッセージが出てこない。あの尖った感じが好きだったので、それだけは残念である。