半村良『邪神世界』。

読了。古本屋にて購入した本。文庫で500ページと厚い本だったが、話の展開が行き当たりばったりに思える上に、これだけページ数を費やしながら最後がうやむやになってしまった処に納得が行かない。数々の冒険を経巡って経験値を上げさてラスボス戦だと最終ダンジョンをクリアして辿り着いてみれば、ラスボスの玉座は空っぽで「曰く、人生不可解」と書かれた紙が一枚貼ってあった、というような感じ。←判りにくい。人生というものの空虚な側面を考えさせられるという点においてのみ最後の喪失感は悪くはない、とは思った。

  • 『邪神世界』,半村良,角川文庫,540円,ISBN:なし

次は半村良はお休みして、有川浩の新刊『図書館内乱』を読む。