『週刊碁』2006年12月4日号。

本日到着。新井素子さんの連載エッセイ「サルスベリがとまらない」は第8回。初心者にわかりにくい囲碁用語の微妙なニュアンスについての続き。囲碁の解説でも初心者が読んでいることを忘れないで欲しい、というのはコバルト文庫でSF初心者にも判るSFを書いてきた新井素子さんらしい配慮であると思う。
例文として上がっていた、

私は囲碁を打ちます。
私が囲碁を打ちます。
私も囲碁を打ちます。

を読んで、「あなたがここにいてほしい*1」と「あなたにここにいて欲しい*2」の「が」と「に」の違いを思い出した。前者の方が訳としては正確だけれども、後者の方が日本語としては自然であるなあ、とか。

*1:ピンク・フロイドの曲のタイトル。原題は”WISH YOU WERE HERE”

*2:ここを読んでいる人には解説の必要もないが念のため。新井素子さんの小説のタイトルである。単行本版のあとがきによれば、ピンク・フロイドの「あなたがここにいてほしい」より着想を得た、とのこと。