火浦功『スターライト☆ぱ〜ふぇくと』。

自店にてみかけて異様な懐かしさに打たれたので買ってみた。火浦功の古の名作『スターライト』シリーズがソノラマノベルスから全作品を一冊に収録した完全版として出版されたのである。書き下ろしも収録されており、若干それに期待をしていたのだが、あまり目新しくもない小咄なので付加価値としては弱いように思った。ちとがっかり。
久しぶりに読んでも軽い軽い。決して本調子ではない俺でも全部読むのに3時間くらいしかかからなかった。火浦功はやっぱり火浦功なのであった。本当に馬鹿馬鹿しい話である(褒め言葉)。スーパーファンタジー文庫版のあとがきによると第4巻の構想もあったようで、それが書かれることがなかったのがいかにも火浦功的な逸話である。ちょっと読んでみたかったけどね。
火浦功ももう50歳かあ。どうやって生計を立てているんだろう。