『小説推理』2008年1月号に掲載された森下一仁による『ちいさなおはなし』の書評記事を求めて心当たりの本屋を車で回ってみたが、どこにも無かったのである。発売日から日が経っているので売り切れてしまった可能性もある。浜松まで足を伸ばそうかとも思ったのだが、ガス代がもったいない*1のと疲労のため*2断念。見つからなかったものは悔しいが仕方がない。amazonで注文するしかないか。
日本経済新聞に掲載された書評記事は図書館で簡単に見つかった。12月5日夕刊のエンジョイ読書面に掲載されている「目利きが選ぶ今週の3冊」がそれである。二宮清純(スポーツジャーナリスト)*3、小谷真理(ファンタジー評論家)、縄田一男(文芸評論家)が各三冊を選び紹介しており、『ちいさなおはなし』は小谷真理が取り上げていた。紹介本にはそれぞれ星の数で評価が付いており、『ちいさなおはなし』は星三つだった。星の数は最大で五つ。意味する処は下記の通り。
- ★★★★★(これを読まなくては損をする)
- ★★★★(読みごたえたっぷり、お薦め)
- ★★★(読みごたえあり)
- ★★(価格の価値はあり)
- ★(話題作だが、ピンとこなかった)
紹介文はこのように書いてあった。
初のショートショート集。かつて著者の才能を見いだした星新一へのオマージュ「のっく」もステキだが、「かあてん」に感動。このやさしさをバッグにしのばせたい。(集英社・1200円)
小谷真理が紹介している他の二冊は『厭犬伝』(弘也英明/星四つ)、『プリズムの瞳』(菅浩江/星三つ)だった。情報は素研に掲載済み。