勝間和代という人が。

『読書進化論』という本の中に、著者が影響を受けた人として新井素子さんの名前が挙がっている、という記事をブログでよく目にするようになった。著者は勝間和代という人で、経済評論家、公認会計士を生業としているらしい。名前を聞いても全然ピンと来なかったのだが、ベストセラーになった『お金は銀行に預けるな』を書いた人だと判った。かろうじてその本の題名を記憶していた程度というのが書店員としては恥ずかしい限りである。ネットで見る限りではどうやら経済の分野では勝間和代ブームが起こっているようだ。ちなみに『読書進化論』もやはり売れていて、うちの店では新書コーナーで平積みになっている。
で、その本を自店で買い、確認してみると確かに「私を進化させた20人の著者」という章に新井素子さんの名前が登場している。P.234にこのようなコメントが書かれている。

高校時代、夢中になって全作、暗記するくらい、何度も、何度も読みました。登場人物たちの純粋さ、ちょっとした歪み、人間関係の重なり、そして予想できない結末、すべてが新鮮です。

著作の中で一番好きな本は『あなたにここにいて欲しい』なのだそうだ。暗記するくらいかあ。うーむ、俺よりディープに読んでいるなあ。
新井素子関係としては、『週刊ダイヤモンド』10月11日号の勝間和代特集「このビジネス書がスゴイ!」のP.131にも、今年購入した本のリスト中に新井素子さんの『ハッピー・バースディ』があった。
また、ブログでも新井素子ファンであることを公言している。

この人、俺と同じ1968年生まれである。小飼弾*1山田真哉*2新井素子ファンなのか。東浩紀*3といい、有川浩*4といい、第一線で活躍する新井素子直撃世代が続々メディアに登場するようになったことが何やら感慨深い。これを追い風に新井素子さんの露出がもう少し増えるとうれしかったりするんだけど。

*1:1967年生まれ。この人もネットで検索するまで誰だか知らなかった。

*2:1976年生まれ。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『女子大生会計士の事件簿』の著者である。

*3:1971年生まれ。批評家。

*4:1972年生まれ。ライトノベル作家