『高1コース』1980年7月号。

オークションで落札した雑誌。新井素子さんの連載SFイラストノベル「星へ行く船」(絵・竹宮恵子)の第4回が掲載されている号である。いやあ、探せばあるものだ。2000円とちと高かったがこの機会を逃せば次に見つけるのは容易ではないだろうと考え、思い切って入札したものである。これで残りはあと4冊。見つかるだろうか。


1980年と言えば俺が小学6年生だった年である。紙面をつらつら眺めるに懐かしすぎる名前が次から次へと現れれる。この号では「アニメ・サマー・フェスティバル」という特集が組まれており、巻頭カラーが『ヤマトよ永遠に』他アニメ映画の紹介記事である。読者2000人が選んだ「ジ・アニメベスト10」というランキングも発表されている。50位まであるが1-10位はこんな感じ。

  1. 宇宙戦艦ヤマト226票)
  2. 銀河鉄道999(174票)
  3. ルパン三世(143票)
  4. あしたのジョー(124票)
  5. ドラえもん(122票)
  6. 未来少年コナン(84票)
  7. エースをねらえ!(66票)
  8. 機動戦士ガンダム(60票)
  9. 地球へ(52票)
  10. サイボーグ009(43票)

当時の一般学生の好みが判るのは面白い。アニメ誌ならもっと順位は入れ替わりそうだが。ガンダムは絶対にもっと上に来るよね*1。逆にドラえもんはもっと下になるんじゃないか。しかしいずれも名作揃いである*2
他には表紙が杉田かおるだったり、田原俊彦近藤真彦野村義男(「たのきんトリオ」という名称はまだない)へのインタビューが掲載されていたり、芸能界で金八勢が台頭してきている印象。見てなかったけどね、『金八先生』。裏番組の「ワールド・プロレスリング」を見ていたので。
おお、『復活の日』の映画もこの頃か。あれはいい映画だった。
邦楽チャートなんてものも掲載されている。

  1. ランナウェイ(シャネルズ)
  2. 昴(谷村新司
  3. 蜃気楼(クリスタルキング
  4. ダンシング・オールナイトもんた&ブラザーズ
  5. 南回帰線(滝ともはる&堀内孝雄
  6. ライド・オン・タイム(山下達郎
  7. 倖せ探して(五木ひろし
  8. タブー(禁じられた愛)(郷ひろみ
  9. 重いつばさ(岸田智史
  10. 涙のラブレター(矢沢永吉

で、11位に海援隊の「贈る言葉」が入っている。「ライド・オン・タイム」てこんなに前の曲だっけ? 半分くらい歌えるなあ。「ランナウェイ」とかシャネルズの曲は今度カラオケで歌おう。

*1:打ちきりになった作品なのにこの順位にいるのは凄い。人気は一般高校生にも波及していたようである。ちなみに映画第1作が公開されるのは翌年の1981年。

*2:地球へ…」だけがちと微妙か。