『青春と読書』2006年5月号。

本屋の店頭でもらってから部屋の中に放置してあった雑誌。この年、コバルト文庫が30周年を迎えたということで、小特集が組まれている。その中に「コバルト文庫30周年の歩み」という年譜があり、新井素子さんの名前が登場しているので、時機は完全に外しているが今さら転記してみる。

《1976〜1980年》
◆コバルト・ブックスからコバルトシリーズへ(76年)。富島健夫さん、平岩弓枝さんなどが執筆
◆「Cobalt」の前身「小説ジュニア」の新人賞を受賞した氷室冴子さんがデビュー
《1981〜1985年》
新井素子さん『いつか猫になる日まで』でコバルト文庫に登場(80年)。81年には『星へ行く船』が話題に
◆コバルト四天王(氷室さん、田中雅美さん、正本ノンさん、久美沙織さん)が大活躍
赤川次郎さん『吸血鬼』シリーズスタート
◆雑誌「Cobalt」創刊(82年)
唯川恵さん、倉本由布さん(当時現役高校生)がデビュー(84年)
◆海外翻訳小説をY・A・(ヤングアダルト)シリーズとして発刊。『ふたり物語』ル・グイン(83年)、『誰だハックにいちゃもんつけるのは』ナット・ヘントフ(86年)
《1986年〜1990年》
◆氷室さん『なんて素敵にジャパネスク』シリーズ大ブームに
藤本ひとみさん『まんが家マリナ』シリーズ、大人気
◆87年山本文緒さん(第124回直木賞受賞)、88年彩河杏さん(角田光代さん・第132回直木賞受賞)がコバルト・ノベル大賞受賞
前田珠子さん(87年)、若木未生さん、桑原水菜さん(89年)、榎木洋子さん(90年)がコバルト・ノベル大賞からデビュー。ファンタジー作品が主流に
◆コバルト・ノベル大賞に、読者審査員が選ぶ「読者大賞」が作られる(89年)
《1991〜1995年》
響野夏菜さん(91年)、高遠砂夜さん(92年)、今野緒雪さん(93年)、金蓮花さん、橘香いくのさん、須賀しのぶさん、真堂樹さん、本沢みなみさん(94年)、藤原眞莉さん(95年)がコバルト・ノベル大賞からデビュー。藤原さんは高校生作家
◆桑原さん『炎の蜃気楼』大ブレイク! 超ロング人気シリーズに(92年)
コバルト文庫にピンキーシリーズ創刊(92年)
《1996〜2000年》
◆コバルト小説新人賞が新たに「ノベル大賞」と「ロマン大賞」の2部門になる(96年)
野梨原花南さんの『ちょー』シリーズスタート(97年)
◆『龍は微睡む(四龍島)』(95年)『竜の眠る海』(97年)『姫神さまに願いを』(98年)『流血女神伝』(99年)『東京S黄尾探偵団』(99年)『レヴィローズの指輪』(01年)など人気シリーズ続々登場
◆今野さん『マリア様がみてる』シリーズが大ブームに
《2001〜2006年》
◆『炎の蜃気楼』TVアニメ化(02年)、その後、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)『みなぎわの反逆者』も発売(04年)
◆『マリア様がみてる』シリーズTVアニメ化(04年)、CDブックやスーパードルフィーなど、様々な展開を見せる
◆06年コバルト文庫創刊30周年