オークションにて1986年版と同時に入手。1987年に発行された集英社文庫コバルトシリーズの解説目録(非売品)である。当時コバルトの主力作家だった新井素子さん関連の記事が「作家名鑑」、クイズ「コバルト乙女ちっく度100%チェック」、作品解説にある。また「青春時代の読書」というエッセイ企画に「読書の為の戦いの日々」という短いエッセイを寄稿している。
「コバルト作家名鑑」
新井素子さんの項はP.2に掲載。質問と回答は1986年版と同じ。ただし写真が1987年現在の物に変わった。(幾分ふくよかにおなりのような)
ちなみに「作家名鑑」に登場するしているのは次の方々。
青島美幸/赤川次郎/赤羽建美/新井素子/一藤木杳子/内山登美子/片岡義男/片桐里香/喜多嶋隆/窪田僚/久美沙織/倉本由布/小林弘利/小室みつ子/佐々木譲/島村洋子/下川香苗/城島明彦/杉本りえ/図子慧/竹内志麻子/立原あゆみ/田中雅美/団龍彦/辻真先/富島健夫/名木田恵子/鳴海丈/波多野鷹/火浦功/氷室冴子/日向章一郎/藤本ひとみ/藤公之介/正本ノン/眉村卓/岬兄悟/水城昭彦/みつはしちかこ/南英男/山浦弘靖/大和真也/唯川恵/吉野一穂/ルネ・ヴァンダール・ワタナベ
「コバルト乙女ちっく度100%チェック」
コバルト文庫に関する知識を問う○×式の100問クイズ。新井素子作品の設問は下記の通り。
- 8.「星へ行く船」シリーズ(新井素子)の太一郎と水沢所長は兄弟である。
- 12.「ブラック・キャット」(新井素子)の主人公・千秋の職業はすりである。
- 17.「逆恨みのネメシス」(新井素子)のネメシスとは嫉妬の女神の名である。
- 27.「星へ行く船」シリーズのあゆみの足はサイボーグである。
- 43.「通りすがりのレイディ」(新井素子)のレイディの本名は麻子である。
- 68.「いつか猫になる日まで」(新井素子)は「星へ行く船」シリーズの1本である。
- 96.新井素子先生の最近の趣味は朝ごはんづくりである。
ちなみに設問に登場した作家と回数は次の通り。
- 11問 氷室冴子
- 9問 久美沙織
- 8問 正本ノン
- 7問 新井素子
- 6問 田中雅美
- 5問 杉本りえ、藤本ひとみ、唯川恵
- 4問 赤川次郎、波多野鷹
- 3問 窪田僚、島村洋子
- 2問 小室みつ子、小林弘利、岬兄悟、鳴海丈、名木田恵子
- 1問 火浦功、喜多嶋隆、団龍彦、大和真也、立原あゆみ、倉本由布、辻真先、竹内志麻子、日向章一郎、山浦弘靖、片桐里香、赤羽建美、水城昭彦、下川香苗、青島美幸、城島明彦、佐々木譲、図子慧、一藤木杳子
四天王+新井素子さんがやはり多い。
作品解説
1987年時点でコバルトシリーズから出版されている作品の解説が書いてある。カテゴリの区分はなくなった。新井素子さんの著書は次の通り。
- 『いつか猫になる日まで』
- 『星へ行く船』
- 『通りすがりのレイディ』
- 『カレンダー・ガール』
- 『逆恨みのネメシス』
- 『あたしの中の……』
- 『ブラック キャット(1)』*1
- 『ブラック・キャットII ナイト・フォーク』
- 『扉を開けて』
COBALT ESSAY 青春時代の読書
作家の方々が読書の思い出を語るエッセイ。新井素子さんのエッセイのタイトルは「読書の為の戦いの日々」。高校時代の新井素子さんは夜中にずっと小説を書いていたので授業中は寝ており、起きている時は貴重な読書時間だったそうです。授業中に隠れて本を読むための工夫や、家で口うるさい母親に見つからないように小説を書いたり本を読んだりした思い出が書かれています。
収録されたエッセイは次の通り。
*1:原文では(1)は丸数字。