「料る」。

有川浩の小説で初めて見た単語。「料理する」を簡略化した有川語なのかと思っていたが、今読んでいる司馬遼太郎の小説にも出ていたのでちと驚いた。ご本人は、自分のオリジナルでなく向田邦子の随筆で覚えた、と10月22日の日記に書いている。
広辞苑』を引いてみたら、ちゃんと「料る」が載っていた。「料理」を活用させた語、なんだと。
「残暑しばし手毎に料れ瓜茄子」
芭蕉の句である。