小山ゆう原画展。

菊川市常葉美術館で同市出身の漫画家・小山ゆうの原画展を見てきた。俺は熱心な読者ではないけれども、『がんばれ元気』『愛がゆく』『チェンジ』『あずみ』はとても好きな漫画なので、原画を見ながらよだれが出そうになった。特にカラー原画。コミックスでしか読んでいないので、雑誌掲載時のカラーページを見たことがないのである。『愛がゆく』の原画の色づかいが表現できないくらい鮮やかで食い入るように見てしまった。『あずみ』のコミックスの表紙原画がまた凄い。コミックスでは菱型の枠にあずみの人物像だけを収めており、背景などはその隙間からちょっとしか見えないのだが、一枚絵としての完成されたものを拝んでしまうと、うわ、これだったのか、と感嘆してしまった。あずみの存在感が圧倒的に引き立って、匂うような雰囲気が立ち上っている。俺が青色が好きだからかも知れないが、第30巻の深く青い闇がもう強烈に印象に焼き付いてしまった。これ、表紙画集を出してくれないかなあ。6000円くらいなら絶対買う。いかん、思い出したらまた興奮してきた。36巻までしかなかったのが惜しい。できれば全部見たかった。
あずみ (30) (ビッグコミックス)
他にも印刷では潰れてしまった色合いなどを確認しながら見ていたら、気が付いたら1時間半ほど経っていた。行ってよかった。こんなありがたいもの無料で見ちゃっていいんですかって感じ。とりあえず近郊に住む漫画好きは行っとくべき。開催は明日まである。
常葉美術館常葉学園菊川中学校・高等学校の敷地内にあるんだが、『チェンジ』の中にそこに至る上り坂やそこから見た景色が描かれている、というのをこの展示で初めて知った。何か交流があるんだろうか。(常葉美術館は、東海道線菊川駅から徒歩約15分。駐車場も台数は多くないけどあるので車でもOK。ふもとにある菊川市立図書館菊川文庫には小山ゆうの漫画が揃ってます。)

原画が展示された作品とキャラクター