お年玉。
甥(11)、姪(8)、姪(7)、甥(5)、甥(0)にまとめてお年玉を配る。おいちゃんは貧乏だから少なくても我慢しろという前振りは例年通り。俺がガキの頃、親戚のおじさんおばさんがみな1000円くれる処を500円しかくれなかった若夫婦のことをケチだなあと思った記憶があるが、今考えるとくれただけでもありがたかったと痛感する。きっと家計も苦しかっただろうに、親戚が多いばかりにお年玉で散財せざるを得なかったのは大変な痛手だった筈。大人の事情を子供は斟酌などしないものである。
「もうお年玉いらない」と言った姪(8)はお年玉袋を前ににったらにったら満面の笑みであった。ああもうそうだと思ってたよ、おじさんの負け。