つぶやいてみた。

2回目に読んだ時のメモより。

  • やまと+おばちゃん=やまとばちゃん。身近では聞いたことない略し方だが、谷山浩子が自分のおばさんのことを「さちこばちゃん」だか「さっこばちゃん」だか、と呼んでたような。
  • 「えっと、あたしの名前は」ガストで読んでてひっくり返りそうになった。この名調子がまさか新作で読めるとは思わんかった。
  • 澪湖の語りは新井素子さん曰く「”私の思ってる”22歳の人の、話し言葉」。最近のエッセイの文体とほぼ同じような気もする。
  • コバルト新装版発売時に「おたく」という二人称を封印した新井素子さんが再び「おたく」を無理なく復活させているというのが格別に感慨深い。「オタク」を登場させれば二人称が「おたく」になるのはおお自然じゃないか!(今の若い「オタク」が使ってるかどうかは別として)
  • 80年代に原「オタク」層から熱狂的な支持を受けた人の作品の登場人物が「オタク」に言及するという画期的展開。「オタクって、ちょっと、怖いじゃない。」爆笑。
  • 木塚くんはエスパー魔美の高畑さん的。澪湖が魔美くん。「オタク」つーより昔のSF・ミステリマニアという感じ。高畑さんと違って恋愛には積極的。
  • 木塚くんキモオタヴァージョンとかどうだろう。「ああ、菅原氏、こちらでござるよ、グフフ」
  • 木塚くんの容貌が「愛の交換日記」の秋山さんを思い起こさせる。
  • 酔鯨」は日本酒に興味を持ち始めた当初に新宿NSビルバー(?)で初めて飲んだ。無茶苦茶うまくてそれからしばらく店に「酔鯨」があればそればかり頼んでいた。
  • 「田酒」これは知らない。要チェック。
  • 新井素子さんシェイクスピア好きだよね。
  • 「よそる」て標準語? うちでは「よそう」と言う。*1
  • 「陽湖 2」突出して面白し。「卑怯階級」という愚痴が壮絶。
  • 今の20代の娘さんは「ゲームブック」は知らんのでわ。80年代的アイテム。懐かしすぎ。
  • 感情の爆発が世界を変える(替える)契機になる。
  • P.245石臼がぐるぐると回り出した感じ。
  • 「越乃寒梅」東京駅地下で一度飲んだ。そこそこ。値段が高い。
  • 「上善如水」どこが美味いのかよく判らない。成増の酒屋の親父曰く「酒が飲めない人のための酒」
  • ホロヴィッツノクターン。今回はモラヴェッツじゃないのか。
  • 語り手の思惑が入り乱れ脱線した話などがありながら最終的に叙情的なSFとして仕上げて見せた手腕はさすがとしか言いようがない。
  • その裏で着々と崩壊してゆく家族、という二重の構造。「陽湖 2」→「澪湖 4」で浮き彫りにされる断絶。
  • 泣いていた和は今どんな人生を過ごしているんだろう。

おまけ:カテゴリ「オタク」/二人称「おたく」が登場したページと回数

ページ オタク おたく
111 4 -
116 2 -
120 1 -
123 5 -
124 7 -
125 2 -
126 1 -
128 1 -
188 3 -
199 1 3
200 - 1
201 - 5
234 - 3
235 - 1
260 4 -

*1:広辞苑』によると:よそ・る【装る】《他五》(「よそう」と「もる」との混交した語)飲食物を器に盛る。:だそうだ。使わんなあ。