上京。

出勤前

朝からテンション高い。今日はバリバリ仕事を片づけてとっとと東京へ向かおう。あ〜楽しみ。
では行ってきます。

帰宅

大森望のSF漫談」楽しかった〜。ニヤニヤしたりクスクス笑ったり爆笑したり、笑いの絶えないとてもよいイベントだった。最初がデビュー当時の話で、そこから始めるのかよ! と内心突っ込んだりしたものの、あっちこっちへ脱線する話を大森望がうまく軌道修正しながら、SF作家クラブと推協の話(会長就任の話題の時に拍手がわき起こった)、創作活動の話、『もいちどあなたにあいたいな』の話へと転がっていってとても興味深い話を聴くことができた。大森望の質問が俺的にいちいち壺にはまって大変よかった。「陽湖 2」を旦那さんの前で朗読する新井素子さん、という情景を想像すると笑いがこみ上げてきて止まらない。ちなみにあそこは俺もまさに「俺はこうじゃないよな」と想像しながら読んでいたので苦笑せざるを得なかった。*1
最後に質問コーナーがあったんだが、普段色々と訊いてみたいことを抱えていてもいざその場面になると頭がまっ白になって質問が何も思い浮かばない。店員さんが「オタク」の話題で口火を切った後に便乗して質問させて頂いたが、前提のつもりの発言に対して新井素子さんが真剣にお答え下さり、まだ問いを発する前に終了する流れとなったのが残念と言えば残念、しかし観客席からは少しは笑いも起こったようだしまあいいか。う〜ん、訊き方が悪かった。その後の質問は、『星へ行く船』の太一郎さんが失踪した時の話の執筆予定と、『扉を開けて』『ラビリンス――迷宮――』のあの世界はどうなるのか。ファンには気になってたまらない話だが、具体的な執筆予定はなさそうである。書く気がないとは仰っていなかったのが一筋の光明か。ディミダ姫目線でなく王様目線で主張する事柄がある、という主体の交替に時の移り変わりを感じた。
トークは結局1時間くらいだったのかな。その後に行われたサイン会でご挨拶を申し上げたのだが、その時に調子に乗って、お仕事のご予定をこちらにお知らせ下さるつもりはないですか(実際はもっとぞんざいな言い方になってしまった)、とつい訊ねてしまった。新井素子さんはやんわりお断りになられ、その場の空気にそぐわない発言だったとすぐに後悔したのである。余計なことを言ってしまい申し訳ありませんでした。帰りの新幹線に乗っている間中、そのことを思い出して身悶えしていた。それから、自分が素研サイトの管理人であることを告げた時に、新井素子さんの後ろにいた方が「いつも見てます」と言って下さったのに、新井素子さんを目の前にして精神的にいっぱいいっぱいで結果的に無視してしまったのが申し訳なかった。何も反応できなくてすいませんでした。そう言って頂けてとてもうれしかったです。以上、今日の反省2題。本当にすいませんでした。
自分の番が済んだ後にすぐ店を出て、あかいくつさんと品川駅構内のお店で21:30ちょい過ぎまで歓談。初対面なのに何のはばかりもなく、今日のイベントの話とかSFの話とかネットの話とか昔話とかプライベートの話とか、普段できない話ができて格別に楽しかったです。遅くまでどうもありがとうございました。
23:17掛川駅着。有料駐車場で料金を払って道に出て、さて窓を閉めようとしたらこれが閉まらないときたもんだ。なんかスイッチ周りが故障したようで何度押してみても反応しない。ええ〜、と仰天したが走り出した車は止まらない。あかいくつさんに「東京暖かいですね」と言ったら「今日は寒いですよ」と即座に切り返された程の体感温度を誇る遠州の空っ風が牙となって俺に襲いかかる。車を運転しながら指・耳が痛くなり本気でこのままでは凍死すると思った。これって何の天罰? 「天は我々を見放した」という有名な映画の台詞が頭をよぎりだした頃、小刻みにスイッチを押すことによってようやく窓を閉めることに成功した。その間約30分。体は芯まで冷え切った。今日の楽しさの余韻に浸るためにビールでも久しぶりに飲もうかなあなどと新幹線の中では気楽に考えたりしていたのだが、既にそんな次元は通り越し体を温めるためにコンビニでアルコール度数25%の「いいちこ」を買って家に帰ってから飲んだ。一息ついたのでこれを書いている。気分的にはウォッカが飲みたかった処だ。
※今日のイベントに関してはtwitterで実況していた方が複数おられるので、そちらを参照するといいかも。私らが店を出た後はサイン会が撮影会に、またお店には旦那さん妹さん甥御さん姪御さんがいらしてたようで、終了後は残った人たちでの食事会となったらしい。

*1:独身なんだけど。