猪木の「道」の出典がとっくに判明していた件。
6年前にこんなことを書いていたのだが。
akapon.hatenadiary.com
一休宗純の著作や関連する小説などを読んでみたものの結局判らず、それ以来積極的に探索もしないまま記憶の底に埋もれてしまっていたんである。それが昨日、「GENOME11」で小川直也と蝶野正洋がやり合ったという記事を読んでふと「そう言えばあれはどうだったんだろう」と気になり、ネットで検索したら数年前にとっくに判明していたことを知って驚いた。
→【国立国会図書館|レファレンス協同データベース】
思った通り一休宗純の作ではなく、清沢哲夫の『無常断章』(法蔵館/1966.5)という本に「道」が収録されているそうだ。そうだったのか。なんか、今まで知らなかったということが悔しくてたまらない。
著者の清沢哲夫についてはWikipediaに記述があった(→Wikipedia:清沢哲夫)。真宗大谷派の僧侶で、大学で西洋哲学を学んだ後ドイツに留学、帰国して寺の住職となり、大学では助教授を務めた、というすごい経歴。大谷大学て真宗系なのに西洋哲学科があったんだな。やはり西洋哲学を教えていたんだろうか。ちなみに一休さんは臨済宗大徳寺派なので宗派からして違う。どうしてこの詩が一休さんの作なんていう誤った認識が猪木にもたらされたのか、そこが気になる。
で、その本を読むことはできるのか知らんとあちこち検索してみたが、県内の図書館にはなし、ネット古書店・オークションにもなし、amazonにもなし。版元が法蔵館なので、たぶん少部数しか出回っていない筈で、入手するのは非常に困難であると思われる。国会図書館に所蔵されていることは判ったが行く暇がない。うーん、残念。いつか行くべし。
復刊ドットコムではこの本の復刊リクエストが行われている。
→【復刊ドットコム|復刊リクエスト投票『無常断章』】
早速投票したがまだ8票しか入っておらず道のりは長そうだ。猪木が生きている内にどこかの出版社が復刊してくれないものだろうか。