五点リーダとは? 三度。
9月6日に上京し世田谷文学館の「日本SF展・SFの国」を見て、えらい興奮した訳です。展示の中には星新一・小松左京・筒井康隆など、名だたる作家の生原稿もあり、それらを眺めながらふと五点リーダ問題のことを思い出して、この方々は原稿で点々をどのように書いているんだろうと気になったのでチェックしてみた。
星新一は五点。「・・・・・」である。小松左京も五点。小松の場合は読点「、」を二マス使うリーダに修正した箇所もあったが、その際も「、」の横に点を四個「・・・・」書き入れる、という具合だった。合わせて五点、である。ちなみに筒井康隆の原稿には点々が見られなかった。
翌日9月7日は練馬区立美術館の「あしたのジョー、の時代展」を見に行った。ちばてつやが書いたエッセイの生原稿が展示されていたので思わずチェックしてみたら、なんとこちらも五点「・・・・・」だった。
してみると、製本して六点リーダ「……」となる部分を原稿用紙に書く時には、二マス使って「・・・・・」と五点で書くのが一般的なのだろうか。以前この雑録で新井素子さんの「・・・・・絶句」はなぜ五点なのか、という記事を書いた時に、新井素子さんの生原稿を見たことがあるという方から、それは新井素子さんの書き癖だ、というコメントを頂いたことがあるが、単に一作家の書き癖という話ではなさそうである。
謎は深まるばかりです。
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