『書店ガール』に登場する一伸堂てあの一伸堂書店から名前をとっていたのか、とものすごく驚いた。著者である碧野圭さんのブログに書いてあった。
一伸堂書店は新大久保駅の近くにある小さなお店だった。勤めていた会社がその近くだったのでほぼ毎日のように通っていた。おじさんもおばさんも気さくな方で、レジでよく話しかけてくれた。会社を辞めて田舎に帰ることを告げたら次に行った時に餞別に図書カードをくれた。よく買ってくれたからって。その図書カードは使わずにまだ持っている。
ゲーム雑誌と格闘技雑誌ばっかり買ってたような記憶。菅野美穂のヘアヌード写真集『NUDITY』が発売された日、残業終わりに慌てて駆け込んだらおじさんがすまなそうに、うちにはないんだよ、今日は新宿の方からも探しに来た人がたくさんいてねえ、と苦笑いしながら言っていたのを思い出した。なぜこれが真っ先に浮かぶ。あ、新井素子さんが帯に推薦文を書いた『ソリトンの悪魔』を買ったのは一伸堂だ。会計の時におじさんが、それ面白いんだってねえ、と声をかけてくれたのを覚えている。本当にお世話になった。懐かしい。
- -
上記は2014年11月11日のツイートを改訂して転載。その後、碧野圭さんよりリプライを頂いた。
@akapon ああ、一伸堂をご存知なのですね。当時最寄り駅が新大久保で、夜遅くまで営業してたので、よく利用してました。もしかしたら、店内でご一緒したことがあったかも。いまは清水さんは別のお仕事に就かれて、元気でいらっしゃるようです。
@aonokei 『書店ガール』に一伸堂という名前を見て驚いたんですが、まさかあの一伸堂さんから取られていたとは、と更に驚きました。僕が通っていた90年代のあの場所、風景を懐かしく思い出します。店長の消息が判ってうれしいです。ありがとうございました。すごく気になっていました。