それで思い出した「読む漫画」。

このような文体や展開などから彼女の作品は新しい世代の言語感覚による「読む漫画」であるといった指摘もあった。

「読む漫画」という表現が何を言わんとしているのか判りにくい。漫画は元々読むものなんじゃないかな、と言いたくなるのである。推測だが、上記の対談中に出てきた言葉を使えば「文章で書いたマンガ」と言いたかったのではないかと思われる。

2005/01/29追記

「あれは文章で書いたマンガだ、いや、小説だ」という論争が「谷山浩子オールナイトニッポン」内の「マンガ家ベストテン」で行われていたなら、その場合の「文章で書いたマンガ」という表現は悪意ある揶揄でなくむしろ褒め言葉だった筈である。