文体

宇能鴻一郎四度。

新井素子さんが宇能鴻一郎文体に言及している対談をとうとう発見した。ただし「八年ぶりにSFの話をしよう」というタイトルのこの対談のお相手は菊地秀行ではなく平井和正であった。掲載されたのは『SFアドベンチャー』1983年6月号である。この号は俺が初め…

愛の予感のジュブナイル。

タイトルに意味はない。2月8日の日記(id:akapon:20040208#p1)で俺は『S-Fマガジン』2003年7月号に掲載された三村美衣のエッセイ「表現とリアリズムの変遷――ライトノベル25年史」の中の記述、 面白いのは、高千穂遙、新井素子の両者が折にふれて、自分たち…

「あいつと私」

3月27日の日記(id:akapon:20050327#p3)に書いたササキバラ・ゴウ著『〈美少女〉の現代史――「萌え」とキャラクター』の話。 七〇年代に平井が少女の一人称で書いたコメディ調の小説などは、その後の新井素子の文体ときわめて似通っています。それはおそらく…

「マンガより速く読める文体」。

「マンガより速く読める文体」(関連記事:id:akapon:20041113#p1)について新井素子さんが発言している箇所をまた発見したので記しておく。『朝日ジャーナル』に連載された筑紫哲也の対談「若者たちの神々」、その新井素子さんの回のことである。同名の書籍…

再び小林信彦作品の解説から。

『オヨヨ島の冒険』の新井素子さんによる巻末解説については10月26日の日記(id:akapon:20041026#p2)に書いた。新井素子さんはこの他に新潮文庫の『イエスタデイ・ワンス・モア Part2』でも解説を書いている。こちらにも『オヨヨ島の冒険』の解説と同じく自…

文体についてのメモ:追記。

昨日の日記(id:akapon:20041126#p2)に追記を行う。新井素子さんが漫画を読み始めた歳は、中一説と中二説と二つあるってことで。

文体についてのメモ。

「天才少女対談」の中に文体について触れている箇所があったので抜き書きしてみる。 新井 で、その結果、今挙げた雑誌と『マーガレット』と週刊と別冊の『少女コミック』と『りぼん』と『プリンセス』と、あと『花とゆめ』と、『LaLa』と、とにかく割と有名…

Wikipedia「新井素子」の項を編集。

【Wikipedia】http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E4%BA%95%E7%B4%A0%E5%AD%90 「文体と作品傾向」の文章を変更。変更箇所を以下に示す。 1段目 デビュー後初期には、当時ジュニア小説と呼ばれたジャンルで主に活躍した。言い回しや語り口調が独特で、…

「漫画より速く読める文体」。

11日の日記の件(id:akapon:20041111#p2)について、id:takahashim氏よりコメントを頂いた。どうもありがとうございました。思い出しました。 『SFの本 9号』のインタビューにそれに類する新井素子さんの発言が掲載されている。P.4上段より。 はやく読める文…

自らの文体についての発言。

新井素子さんの発言だったか文章だったかで確か”漫画と同じくらい速く読める文体を目指した”という意味のものがあったような気がするのだが、どこに出てきたかを忘れてしまった。 自らの文体について言及した部分を少しずつ確認しようと思っている。これは『…

小林信彦『オヨヨ島の冒険』。

読了。図書館で借りてきた本。児童向けのコメディ小説である。新井素子研究会には既に情報は掲載済みなのだが、まだ読んでいなかったのである。 一読して文章が新井素子っぽいのに驚く。一人称「あたし」の女の子が主人公の冒険小説で、地の文での語り口や読…

自己紹介。

昨日の日記で新井素子が受けた平井和正の影響に触れて、関連して思い出したことがあったので書いてみる。久美沙織が「新井素子のマネはしちゃいけない」と力説した、作中における登場人物の自己紹介の仕方についてである。 久美沙織『新人賞の獲り方おしえま…

新井素子さんとアニメ。

ついでに発見したこと。 大塚英志の著作における新井素子さんとアニメ「ルパン三世」の関係について言及した内容に俺は不満を覚えて下記のように書いたんだが。 http://d.hatena.ne.jp/akapon/20040213#p1 http://d.hatena.ne.jp/akapon/20040214#p3 http://…

文体についてのメモ。

上記の作成に絡んで「ザ・スニーカースペシャル」1994年春号を読み返した。新井素子特集「君だって、新井素子になれる!!」が掲載されている雑誌である。どう転んでもなるのは難しいんじゃないかな〜って話もあるがまあ編集部の企画意図は置いといて、特集…

新井素子インタビューより文体についての箇所。

『SFの本』第9号、P4より。聞き手は川崎賢子。 川崎 そうですか。今の文体というのは十五、六くらいのときに練習したっていうのがどこかに書いてありましたが。 新井 ええ、十三のときにだいたい今の文体の原型みたいなものをつくって、十六くらいのときには…

新井素子の文体についてのメモ。

「月刊カドカワ」1989年11月号「新井さんの胸のうち――50のQ&A――」より。(P.94) 質問(30)影響をうけた作家は誰でしょう。 新井:平井和正さんに、一番影響を受けていると思います。 質問(31)これから対談したい人(架空の方でも、現実の方でも)はどなたで…

私信3。ルパン三世。

さらに投げっぱなしで個人的な印象を語ってしまうんですが、新井素子さんは別にルパン三世を目指して小説を書いていた訳ではなくて、たまたま自分の目指している方向とその時放送されていた新「ルパン三世」のノリが似ていたので名前を出しただけなんじゃな…

初めての新井素子。

新井素子の小説を初めて読んだ時のことを思い返してみる。 初めて読んだのはコバルトの『いつか猫になる日まで』だった。中学1年の時である。 しかし、 1)斬新な文体だ! とか、 2)女の子の話し言葉そのままだ! というようなことは全く思わなかった。 1)に…

大塚英志『サブカルチャー文学論』についての些細な突っ込み。

「キャラクター小説の起源、起源のキャラクター小説」の章に於いて新井素子の小説について近代文学史的側面からの考察がなされている。『キャラクター小説の作り方』でもそうだったが、大塚英志は新井素子の登場を非常に重要視しているらしい。帯には「新井…

宇能鴻一郎三度。

「INPOCKET」1995年8月号は違うんですか・・・>NAKA氏 『ウルフ対談』、『場外乱闘である』、新井素子シュミ特にもそれに類する発言は確認できませんでした。 新井素子といえばあたしKOUKOっていうばんどる持ってるんだけどそのKOUKOってさいしょにつけたの…

宇能鴻一郎ふたたび。

新井素子の宇能鴻一郎発言はびっくりです。新井素子と菊地秀行の対談というとこれですかね。 http://www.tenoriuni.net/arai.html 持ってないんですよ〜。うおお、欲しいなあ。捜そう。 http://motoken.na.coocan.jp/works/magazine/taidan/mu9101.html こっ…

宇能鴻一郎。

宇能鴻一郎は中学の時何冊か読んだことがあるんですが、当時読んだ小説は告白文体じゃなかったですから比較ができないです。そういう文体も書く作家だという知識はあったものの、そっちの「あたし」はピンと来なかったんでしょうな、若輩者の身には。 ネット…

芥川賞作家。

ふと思ったんですが、新井素子の文体と宇能鴻一郎の告白文体を比較検討した人って誰かいないですかね。 こんな感じの文章なんですけど。 「さ、あっちに、行こうか」 と診察台を指す。 何であたしが、あんなところに寝なくちゃいけないのかしら。 でも、あた…